5月24日、パートナー活動で行ったやどりき水源林は、オオルリやカジカガエルの鳴き声が迎えてくれました。
「フィフィフィフィ‥‥」と独特の鳴き声のカジカガエルは、昔はその鳴き声をめでる存在だったようです。
紀貫之は、「古今和歌集」の序文で、「花になくうぐひす、みずにすむかはづのこゑをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。」と書いている。
「梅の花に鳴くウグイスや、清流に棲むカジカガエルの鳴き声を聞けば、だれだって和歌を詠まずにはいられない。」ということでしょうか、古来和歌の世界では、カエルといえばカジカガエルのことで、その鳴き声を詠むというのが、花に鳴くウグイスを詠むと同等の定番だったようです。
それだけ現在とは違い、人里の近くにカジカガエルが住める清流があったのでしょう。

カジカガエル
鳴き声が聞こえる方に近づくと、2回程すぐ逃げられてしまいましたが、このカジカガエルは逃げずにじっとしていたので、うまいこと写真が撮れました。

ガクウツギの上にいるワカバグモ
ガクウツギの上に昆虫らしきものがいたのでカメラで写しましたが、後で画像を見ると足が8本ある。調べると「ワカガグモ」という明るい緑色が綺麗なクモでした。

マルバウツギ
この時期、ヒメウツギは花の盛りが終わり、マルバウツギが満開でした。ウツギはまだ蕾状態で、開花はもう少し先のようです。
posted by Forester at 18:54|
やどりき水生