かながわ森林インストラクターの会は、やどりき水源林の案内活動「森の案内人」を行っていますが、登山者から登山コースの事を聞かれることも多く、色々なコースの知識を持っていた方が良いと、やどりき水源林周辺の山歩きを実施しました。
コースは、寄管理センター〜やどりき水源林管理棟〜雨山峠〜ユーシンロッジ〜(玄倉林道)〜玄倉の、徒歩で約7時間のコースです。
登山風景と見つけた植物を紹介します。(10月18日撮影)

寄沢を渡る、結構水量が多いので慎重に。

寄沢の上部は両側が迫っています。

もうすぐ雨山峠、花崗岩が風化した地層(真砂土)で滑りやすいです。
リンドウ:秋を代表する花の一つ。晴天の日、釣り鐘型の花を上向きに咲かせる。
日光を受けると開き、雨や曇りの日、夜は閉じたまま小さく萎んでいる。花粉や蜜を無駄にしないためという。
イワシジャン:フォッサ・マグナ要素の植物。山地の岩壁に垂れ下がって咲く。キキョウ科ツリガネニンジン属に属し、花はツリガネニンジンに似ている。
ダイモンジソウ:花が漢字の大の字のように見えるのでこの名前がある。湿りかがある岩などに群生することが多い。
ガマズミ:3-5mm程度の果実をつけ、食用となる。果実は赤く熟し、最終的に晩秋の頃に表面に白っぽい粉をふき、この時期がもっとも美味になる。また、焼酎に漬けて果実酒にも利用する。
アキノキリンソウ:日本各地の山地や丘陵部の日当たりのよい場所に生える。別名をアワダチソウと言い、今では本家よりも帰化植物のセイタカアワダチソウの方を良く見ることが多い。
ホソエカエデ:ウリハダカエデに似て、花の柄が細いことから名付けられた。ウリハダカエデに似るが、ほぼ無毛で葉柄が赤く、裏面の脈腋には小さな膜がある。カエデ類の特徴である2枚の翼を広げた果実を、垂れ下がるようにつける。
リュウノウギク:和名の由来は、全体の香りが「竜脳」に似ているところからきている。 竜脳というのは、フタバガキ科の竜脳樹(リュウノウジュ)の樹脂から産する香料のことである。
いわゆる「野菊」の仲間だが、他の野菊の仲間が初秋から秋早くに花をつけるのに対して、リュウノウギクは晩秋に花をつける。
posted by Forester at 23:24|
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