白花の多いウツギの中で異彩を放つのがニシキウツギ、紅白の花が鮮やかです。そして、バイカウツギやコゴメウツギ、ガクウツギも。なお、本家”ウツギ”は、もう少し後です。

マルバウツギ:葉は丸みがあり、細長い葉のウツギとの違いは明瞭。ウツギが白い花を垂れ下げてつけるのに対し、上向きに思いっきり開く。ユキノシタ科

ニシキウツギ:花は白色から紅色に変化する。ハコネウツギとよく似るが、ニシキウツギの花柱(めしべ)は花冠の外に突き出るので区別することが出来る。スイカズラ科

バイカウツギ:ウメの花に似るのでバイカ(梅花)の名がついた。花弁はウメが5弁に対し4弁。ユキノシタ科

コゴメウツギ:ウツギの名がついているがバラ科。多くのバラ科植物と同様に花弁は5枚。葉縁に粗い鋸歯(ギザギザ)がある。

ガクウツギ:枝の先に散房花序をつける。縁に、萼の変化した装飾花がある。萼片は3〜5片あるが、大きさがばらばらなのが特徴。ユキノシタ科

ミズキ:枝先に散房花序を出し、白い小さな花をたくさん付ける。この時期山野を訪れると、特徴のある、階段型の樹形に白い花がよく目立つ。

ヤマボウシ:つぼみがだいぶ開いてきました。6月の水源林を白い花で彩ります。