2017年08月12日

やどりき水源林のつどい

8月5日“第16回やどりき水源林のつどい”が開催され、やどりき水源林は多くの来訪者でにぎわいました。かながわ森林インストラクターの会は、トレッキング、水生生物観察、森の癒し体験や、交流会会場での丸太切り、クラフトワークなど、多彩なプログラムで、県民の皆様と交流を行いました。
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【午前】水源林トレッキング・水生生物観察・森林癒やし
水源林トレッキング
成長の森・林道・周遊Bコースに分かれ、木々や草花の観察や植樹した木々の生長の見学などを行いました。
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出発前の準備(ヒル除け対策)

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案内板でこれからの行程を説明

水生生物観察
寄沢に住む水生生物の観察を行い、水の中に住む多様な生物を見ることが出来ました。
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寄沢全景

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水生生物の採集

森林癒し体験
やどりき水源林の自然の中に浸り、心と体をリフレッシュしました。
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林の中で横になり、樹冠のゆらぎを感じ、鳥の声に耳を傾けます。

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ハンモックに寝そべり森林浴。沢の水音が心地よいです。

【午後】森林交流会(林間広場にて)
丸太切り体験やクラフト・草笛ほか多数のブースを用意し、参加したみんなさんに楽しんでもらえるよう指導にあたりました。
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クラフトワーク

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丸太切り

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森林癒しブース

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もり・みずカフェのブース

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水生生物観察ブース

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土壌生物観察ブース

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スイカ割り

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寄祭囃子(三ヶ村祭囃子保存会)

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しずくちゃん、ウォービーくん、かなりんちゃん

会場近くで咲いていた花
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ミゾホウズキ(山野の流れのそばに咲きます。)

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ヒヨドリバナ(晩夏から秋にかけて咲きます。フジバカマの仲間)
posted by Forester at 16:32| 水源林トピックス

2017年04月20日

4月のやどりき水源林

4月のやどりき水源林はにぎやかです。マメザクラ、ソメイヨシノ、ジュウガツザクラなどの桜の仲間が開花し、クロモジ、アブラチャンなどは林間で控えめに咲いています。
足元では、ヤマルリソウやフデリンドウ、ミヤマキケマンなどを観察することが出来ます。
そして春は小鳥たちにとって恋の季節。林の中からは、シジュウカラ、ホオジロなどのさえずりが聞こえ、姿を見ることが出来ます。
カエルたちも卵を産み始めました。

【足元の花】
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ミヤマキケマン:「ミヤマ」の名があるが、深山に生えるわけではありません。日当たりのよい山地や林の縁に多く生えます。

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フデリンドウ:「リンドウ」は秋の花のイメージが強いが、春に咲くのもあります。最も普通なのは本種で、日当たりのよい林縁や草地に生えます。つぼみの形が筆の穂先のようなのでこの名が付きました。

【鳥】
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ホオジロ:名は「頬白」ですが、実際に細長い白斑があるのは目下あたり。繁殖期には高い枝先で長く美しい声でさえずります。


【カエル】
やどりき水源林では、ヤマアカガエル、アズマヒキガエル、カジカガエルの3種類のカエルが確認されています。4月中旬以降からは、カジカガエルの鳴き声を聞くことが出来ます。

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ヤマアカガエル:体長は5cmほど。色は赤みがかった褐色で、背面には筋状の隆起(背側線)がある。ヤマアカガエルの卵塊は、ゼリー状のかたまりになっています。

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アズマヒキガエル:体長は10cmを越え、どっしりと大きい。アズマヒキガエルの卵塊は、透明な長いチューブ状になっています。

【アズマヒキガエルの抱接】
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下にいるのがメス。上に重なって抱きしめているのがオスです。ほとんどのカエルがメスの方が大きく、2倍ぐらい違うものもいます。
水のない所で暮らしているカエルも、受精する時は水辺にやってきます。そして水の中で、オスがメスの背中の上に乗り、前肢でメスの腹を抱きかかえます。これは“抱接”と呼ばれる行動で、体外受精のカエルは“交尾”はしません。 オスがメスの腹を強く押すことにより、メスは卵を放出します。オスはその上から精子を放出して受精させるのです。
繁殖期のオスにはメスを抱接する際に滑り止めとして後肢にコブ(婚姻瘤)ができ、これでメスに抱きつき、ちょっとやそっとのことでは離れることがありません。
posted by Forester at 13:12| 水源林トピックス

2017年03月21日

やどりき事業部会活動説明会を実施しました

かながわ森林インストラクターの会の活動拠点「やどりき水源林」では、水源林の保全・再生活動に対する理解を深めることを目的に、水源林を巡る案内人活動や、植物、動物、土壌水生生物などの調査活動を行っています。そして、毎年3月には登録会員が集まり、この一年間の活動報告、来期に向けての活動計画を話し合います。
今年は、3月19日に話し合いを行い、その後林内の清掃を行いました。

<やどりき事業部会活動説明会>
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やどりき事業部長からの全体説明

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各班(植物、動物、土壌水生生物)の報告。写真は植物班の報告。

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全体説明・報告の後は、各班に分かれて来期の活動の立案を行いました。写真は上が動物班、下が土壌水生班。

<林内の清掃>
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近年、やどりき水源林でもヤマビルが多く発生しています。ヒルは落葉の下に隠れていることが多いので、周遊道の落ち葉掻きを行いました。

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林内のゴミ拾い。多くのゴミが集まりました。

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樹名板は、コケで文字が読みにくくなっているものもあるので、消毒液で表面をきれいにしました。

<やどりき水源林の風景>
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やどりき水源林にはミツマタの群落が点在しています。例年、3月中旬〜4月上旬に花の見頃となりますが、今年は開花が早いようで、すでに満開でした。

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やどりき水源林入り口のゲート横に「寄大橋」があります。昨年秋に改修して朱色のアーチが鮮やかです。木々の葉が色づけば、赤と緑のコントラストが見事になるでしょう。
posted by Forester at 16:04| 水源林トピックス

2016年12月19日

しめ縄作りと山の神祠の大掃除

やどりき水源林の林内には、山での活動の安全を祈願する「山の神」を祀る祠があります。そして、毎年年末には祠の大掃除を行っています。今年も森林文化部会が主催し、有志が集まり、しめ縄作りと大掃除を行いました。

しめ縄作り

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藁に水をかけ湿らせます。こうすることで藁の強度が上がります。

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木槌で叩いてしごきます。藁に柔軟性が加わり作業がしやすくなります。

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藁を束ねて3分割し、縄ないを行います。

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ごぼう締めの完成

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ごぼう締めした藁を丸く束ねます。

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完成。これに、紙垂(しで)や橙などをあしらえます。

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山の神の祠に飾るしめ縄は、藁をつぎ足しながら長くして行きます。

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紙垂(しで)も用意します。

山の神祠の大掃除

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先ず、祠の周囲をきれいにします。

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ご神木もきれいに。

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古いしめ縄は取り外します。

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祠のしめ縄を新しいものに付け替えました。

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鳥居のしめ縄も新しくしました。

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大掃除、しめ縄の取り換えが終わり、正月に行う山の神祭の準備が出来ました。
posted by Forester at 16:59| 水源林トピックス

2016年05月04日

新緑の水源林

この時期やどりき水源林を訪れると、オオルリなどの夏鳥やカジカガエルが、美しい鳴き声で出迎えてくれます。
やどりき水源林中央部を流れる寄沢は、コシバ沢、水棚沢、後沢などの流れを集め水量豊です。沢を覆う新緑のトンネルの中に入ると、差し込む光と水しぶきが奏でる、光と音の競演に圧倒されます。

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■沢の岸辺には、ウワミズザクラとヒメウツギが咲いていました。
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ウワミズザクラ

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ヒメウツギ
posted by Forester at 20:45| 水源林トピックス

2016年04月11日

4月10日の水源林

早春の水源林を飾ったミツマタやフサザクラはそろそろ峠を越え、ミツバツツジやヤマブキなど仲春〜晩春の花にバトンが移ってきました。
ウツギの中でも早く花を咲かせるヒメウツギはつぼみを付け、木々の芽吹きも始まり、水源林の春は駆け足で通り過ぎて行きます。

■ミツバツツジ:紅紫色の花が遠くからよく目立ちます。ミツバツツジの名がつく種は多くありますが、多くは雄しべが10本なのに対し、本種は5本であることが大きな特徴です。
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■ヤマブキ:花は鮮やかな黄色で、この時期山野を訪れると、山腹の麓側に垂れ下がっているのをよく見かけます。
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■水源林の脇役、クロモジとアブラチャン。共にクスノキ科クロモジ属なので、株立ち状の樹形はよく似ています。共に早春に淡黄色の花を房状に多くつけ、水源林のアクセントになっています。
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クロモジ:名前の由来=樹皮に現れる黒い斑点を文字になぞらえたため。

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アブラチャン:名前の由来=種子や樹皮に油が含まれ、生木でも燃えることから。チャンはコールタールなどの総称。

■ヒメウツギのつぼみ:4月中旬から7月まで、各種ミツマタが水源林を彩ります。トップバッターがヒメウツギです。
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■太郎坊と次郎坊。
今の子供たちの遊びは、テレビゲームやスマホですが。昔は野原が子供たちの遊び場でした。春になると、子供たちは、太郎坊(スミレ)と次郎坊(ジロボウエンゴグサ)の距(花のうしろ側の蜜がたまる突起)をからませて引っ張って遊んだそうです。
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タチツボスミレ

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ジロボウエンゴサク

■100mの高度を増すごとに気温は0.6度Cずつ下がると言われています。やどりき水源林の高度は約450m。そのため平地に比べ、気温は3度ほど低く、平地ではほぼ散ったソメイヨシノの花も、当地では今が満開でした。
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ソメイヨシノ

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ヤマザクラ:山肌に白く清楚な花が目立ちます。

■花芽とつぼみ。植物は成長していく過程で芽(花になるのが花芽、葉になるのが葉芽)、つぼみ、花と変化していきます。ソメイヨシノで花芽とつぼみを見て行きましょう。
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花芽:つぼみが少し顔を出しています。

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つぼみ:一つの花芽から、3〜4本のつぼみが出てきます。

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開花

■カモシカ。この春、やどりき水源林ではカモシカが頻繁に目撃されています。ここを棲家に選んだのでしょうか。
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posted by Forester at 16:51| 水源林トピックス

2016年03月28日

早春の水源林

三寒四温を繰り返しながら、やどりき水源林にも春がやってきました。
ミツマタやキブシなどの樹木は花を咲かせ、落ち葉の中にもかわいい花がたくさん咲いています。春の陽気に誘われて、水源林の生きものは活発に動き始めました。ムササビは巣穴から顔を出し、ウグイス、シジュウカラ達のさえずりが聞こえます。そして、何かの動物の落とし物も、イノシシ、クマ?

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ミツマタ:やどりき水源林のこの時期の主役。いくつかの群落があり、黄色い花が林床を覆います。

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キブシ:早春の山林をカンザシ状に垂れ下がった花で彩ります。

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マメザクラ:下向きに花を付ける特徴があります。フォッサマグナ要素の植物で、富士山周辺に多いことから、フジザクラとも呼ばれます。

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アセビ:つぼ型の鈴のような白い花をたくさん咲かせます。少し標高が高い地域に分布します。

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タチツボスミレ:最も普通に見られるスミレ。花言葉「つつましい幸福」

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ヤマルリソウ:沢沿いなど湿り気のある道端で見つけることが出来ます。名前は、山に生育し瑠璃色の花をつけることに由来します。

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ムササビ:眠りから覚めたばかりでしょうか。巣穴から顔を出し、しばらくじっとしていました。

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誰の落とし物? クマ、イノシシ?
posted by Forester at 17:36| 水源林トピックス

2016年01月20日

山の神祭2016

1月17日、やどりき水源林で、この一年の活動の安全を祈願する「山の神祭」を行いました。
山の神祭は、神奈川県では、正月、5月、9月のそれぞれ17日に行われており、この日は、林業関係の方は山の神を祀る神社で、業務の安全を祈願します。
かながわ森林インストラクターの会では、毎年1月17日に近い1月第2or第3日曜日に実施しています。

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山の神祭の運営を担当している森林文化部会メンバーで事前準備を行いました。

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”山の神祭”式次第

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神主役の会員による祝詞奏上

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玉串奉奠(たまぐしほうてん):榊(サカキ)を神前にお供えします。

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二礼二拍手一礼:静かな林内に拍手が響きます。

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直会(なおらい)の儀:お神酒をいただきました。

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祭事の直会は礼講として神聖に執り行いましたが、祭事終了後の直会は無礼講です。奉納されたお酒や、縁起もののスルメやめざしをいただき、会員間の親交を深めました。お酒の量も多く、最後は皆さんすっかり出来上っていた様です。

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水源林入り口のジュウガツザクラが、ちらほら咲いていました。

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式典の後、松田駅近くの割烹旅館で、新年会・14期生歓迎会を行いました。
posted by Forester at 23:24| 水源林トピックス

2015年03月16日

やどりき水源林活動説明会

やどりき水源林では、かながわ森林インストラクターの会会員が「森の案内人」として、来訪された方々の案内や、成長の森巡回・経路巡回などの活動を行っています。
毎年度末には登録会員が集まり、活動報告および次年度に向けた活動計画の話合いを行っています。H26年度は 3月15日に実施しました。そして、話合いの後、全員で施設・林道周辺の清掃を行いました。
ミツマタやフサザクラの開花が始まりました。本格的な春はもうすぐです。

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参加会員は約60名。まず全体で、今年度活動報告、新年度計画の説明が行われました。

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全体説明の後は、調査班活動の打ち合わせを行いました。調査班には、「植物班」「動物班」「水生・土壌班」の3つの班があります。写真は、動物班の打ち合わせの様子です。

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話合いの後は、全員で施設・散策コースの清掃を行いました。近年やどりき水源林でもヤマビルの被害が増えています。周遊コースでは、ヒル除け対策の落葉掻きも実施しました。

林内では、ミツマタやフサザクラの開花が始まりました。
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ミツマタ:白い蕾が少しずつ開花をはじめ、黄色に色付いてきました。

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フサザクラ:沢沿いの渓畔林の多くがフサザクラです。桜の名前が付いていますが、桜の仲間ではなく、幹が桜に似て、房状の花が咲くことでこの名前が付きました。
posted by Forester at 12:57| 水源林トピックス

2014年12月24日

水源林のお正月準備

やどりき水源林で、12月14日に正月飾り作り、21日に山の神祠の掃除を行いました。
正月飾りは講師(縄綯いのベテラン会員)の指導の下、縄を綯い(ない)、しめ縄作りの体験を行いました。

しめ縄作り

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@藁に水をかけ、しっかり湿らせます。こうすることで藁の強度が上がります。

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A木槌で叩いてしごきます。藁に柔軟性が加わります。

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B作るしめ縄にあわせて太さを決め束ねます。束ねた元から三等分します。

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C先ず2本の束をそれぞれ右撚り(時計回り)で綯います。この綯った2本を合わせて左撚り(反時計回り)で綯って1本にします。

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D残りの1/3束を右撚りで綯い、これを先ほど綯った縄に沿わせ左撚り(反時計回り)で全体で1本にします。先端を綴じて完成。

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E今回参加者は15名。慣れない縄綯いでしたが、頑張って何とかしめ縄を完成させました。

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F完成したしめ縄。輪飾り(上)と牛蒡じめ(下)。これに、紙垂(しで)や橙などをあしらえます。

山の神祠の掃除
正月第二日曜日(来年は第三日曜日)に、毎年「山の神祭」を行っています。そのため毎年この時期に有志で祠の掃除を行っています。

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祠周辺の掃除

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祠の中まできれいに拭き掃除をしました。
posted by Forester at 22:41| 水源林トピックス