2015年05月21日

南足柄山地のブナ林

今年の3月、佐々木園子東海大学名誉教授に講師をお願いし、「森林文化講演会〜環境共育としての南足柄山地の物語〜」を実施しました。
先生は30年にわたり南足柄山地の植生を調査研究されてきました。5月18日、先生のフィールドを案内していただき、新緑のブナ林を楽しむことができました。

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観察地点へは、丸太の森から林道(図の赤破線。ゲートがあり、入るためには許可が必要)を車で30分ほど行ったところから入ります。青い破線が観察ルートです。

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歩き始めてしばらくは、よく整備された人工林を進みます。

この地域のブナ林は、終戦の1945年ごろには伐採され、残った母樹から生まれた子孫が、現在のブナ林を形成していると考えられています。直径20p前後の比較的若い木が多いですが、中には50pを超える木も見ることができます。
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ブナA:この地域ではかなり大きいブナです。正面(上)および、下から見上げて撮影(下)

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ブナB:これもかなり大きいブナです。いかにもブナらしい樹皮と枝ぶり。

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佐々木先生の指導の下、コドラート法(10m×10m区画中の植生調査)で、立木の樹種、本数、胸高直径の調査を行いました。この区画の本数は31本、その内ブナが12本、その他が19本(イヌシデ、エゴノキ、イロハモミジなど)でした。
林床はスズタケで覆われ、シカの食害はほとんど見られませんでした。

林床の植物、開花していた花など
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ブナの実生(それほど多くはないですが、何か所かで見ることができました。)

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ギンリョウソウ(ブナの森に多い腐生植物)

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ヤマツツジ

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ツクバネウツギ

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この地域の上部に、明神ヶ岳〜金時山のハイキングコースがあります。火打石岳頂上はコースから外れていますが、案内板には、「黒色の燧石(ひうちいし)を産出したことから、この名が起こりました。玄武岩の一種で、この石を加工して造った石器が、箱根や小田原の縄文時代の遺跡から発見されています。」と、書かれていました。
posted by Forester at 14:13| インストラクター活動全般

2015年02月17日

鎌倉彫体験と早春の鎌倉散策

2月15日:かながわ森林インストラクターの会森林文化部会主催で、「鎌倉彫体験と早春の鎌倉散策」を行いました。

午前中は鎌倉彫体験。若宮大路沿いの「鎌倉彫刻館」で、”薬研彫り(やげんぼり)”という、断面がV字形になるような彫り方を学び、2時間貴重な体験を行うことができました。
鎌倉駅前の「井上蒲鉾店」で昼食をした後、銭洗弁財天→佐助稲荷→大仏ハイキングコース→大仏→長谷寺と、穏やかな好天に恵まれて、気持ちよく散策することができました。
長谷寺では、フクジュソウ、ウメ、ボケ、マンサクなどの春の花が開花が進み、見頃を迎えていました。早春の鎌倉を堪能できた1日でした。

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彫刻刀は刃先が緩くカーブを描いており彫りやすくなっています。これを右手で軽く持ち、左手の親指で押すように彫っていきます。広い面積を掘るときは、深く掘らないといけないので、強く推す必要があり、慣れないので指先が痛くなりました。

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鎌倉駅東口駅前にある「井上蒲鉾店」で昼食。店内に飾ってある雛人形に春を感じます。

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銭洗弁財天:境内洞窟の入り口。洞内にある清流でお金を洗うと増えるという言伝えは有名です。

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佐助稲荷神社:赤い鳥居が並んだ道が長く続き、階段を上がったところに神社があります。

7.ハイキング.JPG
大仏ハイキングコース:緩やかな起伏のハイキングコースで、好天に恵まれて気持ちよく散策ができました。

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高徳院(大仏):穏やかな顔つきの大仏。ここはいつ来ても混雑しています。

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長谷寺:花の寺ともいわれ、一年を通して花を見ることができます。下の写真は、今回見ることができた主な花のいくつかです。

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フクジュソウ

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ウメ

12.ボケ.JPG
ボケ

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マンサク
posted by Forester at 13:05| インストラクター活動全般

2015年02月04日

森林文化講演会 事前参考資料

第6回森林文化講演会
1.日時:2015年3月1日(日)13:30〜15:30(開場13:00)
2.演題:「環境共育としての南足柄山地の物語」
  〜戦中・戦後の禿山を修復して育った自然林の植物と土壌など〜
3.講師:佐々木園子(東海大学名誉教授)
4.場所:桜美林大学 PFC

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南足柄市地図

1985年のヤシャブシ林02.jpg
1985年のヤシャブシ林(地図のS地点)

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2009年のヤシャブシ林(同上)

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明神ー金時尾根北側のブナの若木林(地図のK地点)
posted by Forester at 20:44| インストラクター活動全般

2014年04月20日

インストラクターのクラフト研修会

かながわ森林インストラクターの会は、県、学校、企業、団体などの要請に応じ森林づくり、自然観察、木工クラフトなどの指導や、各種イベントの支援などの活動を行っていますが、本日(4月20日)は、やどりき水源林でクラフト制作の内部研修会を行いました。

参加者は23名。午前中は5つの班に分かれて、書けない鉛筆、ミニ下駄、ウグイス笛、竹の知恵の輪、ロケットラワンをベテラン会員の指導のもと、順番に作って行きました。そして午後には木の実のオブジェの制作を行い、クラフトの腕を磨きました。

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ミニ下駄の制作風景

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書けない鉛筆、ミニ下駄、ウグイス笛、竹の知恵の輪、ロケットラワン、2人分の作品

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木の実のオブジェの作品。斜めカットの木の枝がユニーク。
posted by Forester at 23:23| インストラクター活動全般