2017年02月06日

第8回森林文化講演会

かながわ森林インストラクターの会では、森林文化部会が中心となり、森林や自然や環境などの専門家を講師としてお招きし、会員及び広く一般市民に参加を呼びかけ、毎年1回森林文化講演会を実施しています。
今年度は、長年シカと植物群落の研究をし、そのほかの野生動物の研究も取り組んでこられた、高槻成紀氏(麻布大学いのちの博物館開館上席学芸員)を講師として招き、「日本の森林とシカ問題」と題し講演をしていただきました。

従来からシカの増加に伴う食害が問題視されてきましたが、それ以外にも、野生の動植物に多大な影響を及ぼし、生態系に甚大な被害を及ぼしていること。また、食害により地肌が現れ、土砂災害の危険が広がっていることなど、豊富なデーターを元に解説していただき、改めてシカ問題の深刻さを理解することができました。

P2058097.JPG
講演会入り口(桜美林大学 PFC(プラネット淵野辺キャンパス))

P2058106.JPG
受付(桜美林大学 ECO・TOP(インターンシップ)の学生にも手伝ってもらいました。)

P2058118.JPG
主催元の森林文化部会長のあいさつ

講演風景
P2058120.JPG
P2058129.JPG
P2058131.JPG

P2058234.JPG
質疑応答

P2058113.JPG
書籍販売「シカ問題を考える」

posted by Forester at 17:25| インストラクター活動全般

2017年01月16日

2017年山の神祭

1月15日(日)この冬一番の寒さの中で、恒例の山の神祭が、やどりき水源林の山の神祠前で執り行われました。1期から14期まで総勢50数名の森林インストラクターが集まり、今年の山の作業の安全を祈願しました。
祝詞を捧げ玉串を奉納した後、神前に供えた御饌御酒(みけみき)を参列者で戴きました。祭事終了後の直会は無礼講です。奉納されたお酒や、縁起もののスルメやめざしをいただき、会員間の親交を深めました。お酒の量も多く、最後は皆さんすっかり出来上っていた様です。

@玉ぐし準備.JPG
準備@:玉串の作成

A鳥居に紙垂.JPG
準備A:、しめ縄に紙垂(しで)を取り付け

B奉納.JPG
お供え:季節の野菜・魚介類、米、塩、お神酒など

Cお払いの儀.JPG
お祓い:修祓(しゅうばつ)の儀

D祝詞奏上.JPG
祝詞(のりと)奏上

E玉ぐし.JPG
玉串奉奠(たまぐしほうてん)

F直会.JPG
直会(なおらい)の儀

G休憩棟.JPG
山の神の祠下にある休憩棟前で、祭事終了後の無礼講が行われました。

Hお酒.JPG
奉納されたお酒や縁起物の数々

I無礼講.JPG
会話も弾み、お酒の方も急ピッチで進んでいます。
posted by Forester at 22:51| インストラクター活動全般

2016年10月29日

落ち葉のプール

森林インストラクターと小学6年生で、小学校の校庭に落ち葉のプールを作りました。
足で踏んで! 手で触れて! 匂いを嗅いで! サクサク耳で聞いて! 彩りを目で楽しんで! 秋の自然の贈り物。 みんな一緒に全身で楽しむ落ち葉のプール。

2横木.jpg
横木と杭木は、学校林の枝打ち材を使用しました。プールは縦横3m。まず森林インストラクター(4名)が杭木と一番下の段の横木を設置しました。

1杭木.jpg
杭木は大きな木槌(掛矢)で打ち込みます。地面からの高さは約5Ocm。

3シノ.jpg
丸太筋工の要領で、シノーを使って横木と杭木を番線で締め付けます。

4巻き付け.jpg
子供たちも交じって番線の処理。

5長さ合わせ.jpg
長い横木は切り取ります。

6協力.jpg
皆で協力すると、作業もはかどります。

7落ち葉敷.jpg
事前に集めておいた落ち葉を敷き詰めて行きます。

8落ち葉を均す.jpg
落ち葉を均一にならして行きます。

9完成.jpg
手作り感満載の落ち葉のプールが完成しました。

10講話.jpg
落ち葉のプールで遊んだあとは、しばらく置いておきます。そうすると土壌生物が分解して堆肥となり、樹木の栄養となります。土壌生物を中心にした生態系(食物連鎖)の講話を行いました。
posted by Forester at 17:45| インストラクター活動全般

2016年09月15日

下草刈り

県立21世紀の森で行った「県民参加の森林づくり」、今年度最後の下草刈りです。
平成25年度の成長の森事業で植栽した苗木(無花粉スギ)は、3年で3m以上に達するものもあり、立派に成長していました。今年2回目の下刈ですが、下草は夏の間にかなり伸びていました。

1作業前.JPG
作業前:植栽地を左右に分ける中央通路に整列

2作業開始.JPG
作業開始:中央通路から左右に、大カマで刈りこんでいきます。

3作業後.JPG
作業後:最初分からなかった中央通路が、はっきりと見えるようになりました。

4作業中.JPG
植栽した苗木を傷付けないように、丁寧に刈り込みます。

5作業中.JPG
十分に間隔をとりながら、作業を進めて行きます。

6ハチ.JPG
この時期注意が必要なのはスズメバチです。案の定、伐採後の残木の中からスズメバチが10匹ほど表れ、ハチジェットで駆除し、この場所は避けて作業を行いました。

7樹高.JPG
植栽後まだ3年ですが、中には3mを超える苗もあり、生育状況は上々です。

8新旧.JPG
すっかりきれいになった植栽地。30〜40年たてば、向こうに見えるような立派なスギ林になるでしょう。
posted by Forester at 22:28| インストラクター活動全般

2016年08月06日

夏のやどりき水源林


夏本番!やどりき水源林は気温も市街地より2〜3℃低く、寄沢のせせらぎに足を入れると一層涼しさを感じます。 そして、水辺や林道では、夏の花や虫たちに出会うことが出来ます。

@タマアジサイ.jpg
Aタマアジサイ開花.jpg
タマアジサイ:タマアジサイのつぼみは丸くて目立つのですぐ識別することが出来ます。
8月初旬頃、丸いつぼみが次々と裂けるように開花し、淡紫色の小さな両性花の周りに花弁4枚の白色の装飾花が縁どります。

Bキハギ.jpg
キハギ:漢字で”木萩”と書きます。一般に萩類はしだれるが、キハギの茎は完全に木になるため”木のハギ”と言うようになったそうです。

Dコマツナギ.jpg
コマツナギ:漢字は”駒繋”。茎は細いわりに丈夫で、馬さえも繋ぎ止めておけるという意味だとか。

Eミゾホウズキ.jpg
ミゾホオズキ:果実がホオズキに似て、溝(水が染み出ているようなところ)などに生えるのでこの名があるそうです。

Fキツネノボタン.jpg
キツネノボタン:葉が牡丹に似て、毒(いやなもの=キツネ)があるところからこの名が付いたと言われています。

Gマツカゼソウ.jpg
マツカゼソウ:ミカン科で葉には独特の臭いがあります。そのためかシカが食べず、シカの多い地域でも食べられずに残っています。

Hクロコノマチョウ幼虫3.jpg
クロコノマチョウの幼虫:二本の角に愛嬌のある顔だち。ススキの葉を平行にくるっとまるめて中に入っています。

Iフクラスズメ.jpg
フクラスズメの幼虫:刺激すると危険を感じて、頭をブンブン振り回し、防衛します。

Jナナフシ.jpg
ナナフシ:植物の中に入り込むと、姿が分からなくなります。

K沢登り.jpg
L沢登り.jpg
M沢登り.jpg
寄沢を遡上すると、ひんやりした空気に包まれ夏の暑さを忘れます。特に堰堤の下ではしぶきがふりかかり、爽快です。
posted by Forester at 23:36| インストラクター活動全般

2015年12月07日

普及啓発部会の活動

普及啓発部会は、市町村、学校、企業、団体等が実施する森林・林業に関する各種イベントや学習講習などにおいて、開催についての企画や推進の支援を行っています。12月5日、その指導者養成のための研修会を行いました。

内容
(1)実験授業「森が『緑のダム』になることがわかる実験」と「水がためこんでいる二酸化炭素の量を測ろう」のリハーサル
(2)「ロケットラワン」「シュロバッタ作り」「草笛」「森の漢字当てクイズ」ほか
(3)キャンペーン用デモンストレーション用新作品お披露目


1.「森が『緑のダム』になることがわかる実験」
森があることで、降った雨水の多くが浸み込んで土の中に貯めこまれ、その水がきれいな水になって徐々に流れ出ます。この、森の「緑のダム」としての働きを実感してもらう実験。
従来は装置が大きく、持ち運びが困難だったため、プランターを利用したコンパクトな装置を作成しました。
1.水源涵養.jpg
2.水源涵養.jpg
従来の装置↓
3.水源涵養.jpg

2.木が蓄える二酸化炭素の量を測る実験
木の基本的な働きである二酸化炭素の吸収と蓄積を、自分たちで木の太さを測り蓄積量を算出することで、体験的に学びます。
木の太さを測ることで、樹木が1年間に吸収する概略のCO2の量を求める方法↓
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032000/wkgprogramme/tyu-pdf/tyupro/tyupro1-5.pdf
4.木の太さ.jpg
木の直径を手早く測定することが出来る器具↓
5.木の太さ.jpg

3.ロケットラワン
植物は子孫を広く残すため、動物や鳥、風の力をかりてタネを遠くに飛ばします。ラワンの実を模した模型を作り、実際に飛ばしてどこまで飛ぶか体感します。
6.ロケットラワン.jpg
ラワンの実の写真と実験装置↓(羽根の部分は発砲シート、種の部分はゴムシート。これらを張り合わせます。)
7.ロケットラワン.jpg

4.シュロバッタ
シュロの葉を利用して、リアルなバッタを作成。おぼえておくと各種イベントで活用できます。
8.シュロバッタ.jpg
9.シュロバッタ.jpg

5.葉巻き笛
葉っぱを巻いて簡単に草笛を作ることが出来ます。
<用意するもの>
木の葉(シラカシ、アラカシ、タブなど、少し硬めの葉)、ハサミ。有ればよいもの→丸い鉛筆・ストローなど、テープ(メンディングテープなど)
<作り方>
木の葉の両端をハサミで切る。ストローなどに巻き付ける(先端を内側にして)。テープで固定する。
ストローから外し、一方をつぶす。つぶした側を唇で軽くくわえ、吹く。
10葉巻笛.jpg

6.キャンペーン用デモンストレーション用水車
インストラクター有志が自作。水を流すと、カタコト音を立てて軽快に動きます。
11森の水車.jpg
posted by Forester at 13:17| インストラクター活動全般

2015年05月21日

南足柄山地のブナ林

今年の3月、佐々木園子東海大学名誉教授に講師をお願いし、「森林文化講演会〜環境共育としての南足柄山地の物語〜」を実施しました。
先生は30年にわたり南足柄山地の植生を調査研究されてきました。5月18日、先生のフィールドを案内していただき、新緑のブナ林を楽しむことができました。

南足柄ブナ観察会.jpg
観察地点へは、丸太の森から林道(図の赤破線。ゲートがあり、入るためには許可が必要)を車で30分ほど行ったところから入ります。青い破線が観察ルートです。

南足柄01.jpg
歩き始めてしばらくは、よく整備された人工林を進みます。

この地域のブナ林は、終戦の1945年ごろには伐採され、残った母樹から生まれた子孫が、現在のブナ林を形成していると考えられています。直径20p前後の比較的若い木が多いですが、中には50pを超える木も見ることができます。
ブナA02.jpg
ブナA01.jpg
ブナA:この地域ではかなり大きいブナです。正面(上)および、下から見上げて撮影(下)

ブナB.jpg
ブナB:これもかなり大きいブナです。いかにもブナらしい樹皮と枝ぶり。

コドラート01.jpg
コドラート02.jpg
佐々木先生の指導の下、コドラート法(10m×10m区画中の植生調査)で、立木の樹種、本数、胸高直径の調査を行いました。この区画の本数は31本、その内ブナが12本、その他が19本(イヌシデ、エゴノキ、イロハモミジなど)でした。
林床はスズタケで覆われ、シカの食害はほとんど見られませんでした。

林床の植物、開花していた花など
ブナ実生.jpg
ブナの実生(それほど多くはないですが、何か所かで見ることができました。)

ギンリョウソウ.jpg
ギンリョウソウ(ブナの森に多い腐生植物)

ヤマツツジ.jpg
ヤマツツジ

ツクバネウツギ.jpg
ツクバネウツギ

火打石岳.jpg
この地域の上部に、明神ヶ岳〜金時山のハイキングコースがあります。火打石岳頂上はコースから外れていますが、案内板には、「黒色の燧石(ひうちいし)を産出したことから、この名が起こりました。玄武岩の一種で、この石を加工して造った石器が、箱根や小田原の縄文時代の遺跡から発見されています。」と、書かれていました。
posted by Forester at 14:13| インストラクター活動全般

2015年02月17日

鎌倉彫体験と早春の鎌倉散策

2月15日:かながわ森林インストラクターの会森林文化部会主催で、「鎌倉彫体験と早春の鎌倉散策」を行いました。

午前中は鎌倉彫体験。若宮大路沿いの「鎌倉彫刻館」で、”薬研彫り(やげんぼり)”という、断面がV字形になるような彫り方を学び、2時間貴重な体験を行うことができました。
鎌倉駅前の「井上蒲鉾店」で昼食をした後、銭洗弁財天→佐助稲荷→大仏ハイキングコース→大仏→長谷寺と、穏やかな好天に恵まれて、気持ちよく散策することができました。
長谷寺では、フクジュソウ、ウメ、ボケ、マンサクなどの春の花が開花が進み、見頃を迎えていました。早春の鎌倉を堪能できた1日でした。

1.鎌倉彫01.JPG
2.鎌倉彫02.JPG
彫刻刀は刃先が緩くカーブを描いており彫りやすくなっています。これを右手で軽く持ち、左手の親指で押すように彫っていきます。広い面積を掘るときは、深く掘らないといけないので、強く推す必要があり、慣れないので指先が痛くなりました。

3.弁当.JPG
4、ひな人形.JPG
鎌倉駅東口駅前にある「井上蒲鉾店」で昼食。店内に飾ってある雛人形に春を感じます。

5.銭洗い弁天.JPG
銭洗弁財天:境内洞窟の入り口。洞内にある清流でお金を洗うと増えるという言伝えは有名です。

6.佐助稲荷.JPG
佐助稲荷神社:赤い鳥居が並んだ道が長く続き、階段を上がったところに神社があります。

7.ハイキング.JPG
大仏ハイキングコース:緩やかな起伏のハイキングコースで、好天に恵まれて気持ちよく散策ができました。

8.大仏.JPG
高徳院(大仏):穏やかな顔つきの大仏。ここはいつ来ても混雑しています。

9.長谷寺.JPG
長谷寺:花の寺ともいわれ、一年を通して花を見ることができます。下の写真は、今回見ることができた主な花のいくつかです。

10.フクジュソウ.JPG
フクジュソウ

11.梅.JPG
ウメ

12.ボケ.JPG
ボケ

13.マンサク.JPG
マンサク
posted by Forester at 13:05| インストラクター活動全般

2015年02月04日

森林文化講演会 事前参考資料

第6回森林文化講演会
1.日時:2015年3月1日(日)13:30〜15:30(開場13:00)
2.演題:「環境共育としての南足柄山地の物語」
  〜戦中・戦後の禿山を修復して育った自然林の植物と土壌など〜
3.講師:佐々木園子(東海大学名誉教授)
4.場所:桜美林大学 PFC

南足柄地図.jpg
南足柄市地図

1985年のヤシャブシ林02.jpg
1985年のヤシャブシ林(地図のS地点)

2009年のヤシャブシ林.jpg
2009年のヤシャブシ林(同上)

明神ー金時尾根北側のブナの若木林.jpg
明神ー金時尾根北側のブナの若木林(地図のK地点)
posted by Forester at 20:44| インストラクター活動全般

2014年04月20日

インストラクターのクラフト研修会

かながわ森林インストラクターの会は、県、学校、企業、団体などの要請に応じ森林づくり、自然観察、木工クラフトなどの指導や、各種イベントの支援などの活動を行っていますが、本日(4月20日)は、やどりき水源林でクラフト制作の内部研修会を行いました。

参加者は23名。午前中は5つの班に分かれて、書けない鉛筆、ミニ下駄、ウグイス笛、竹の知恵の輪、ロケットラワンをベテラン会員の指導のもと、順番に作って行きました。そして午後には木の実のオブジェの制作を行い、クラフトの腕を磨きました。

クラフト制作.jpg
ミニ下駄の制作風景

作品.jpg
書けない鉛筆、ミニ下駄、ウグイス笛、竹の知恵の輪、ロケットラワン、2人分の作品

木の実のオブジェ.jpg
木の実のオブジェの作品。斜めカットの木の枝がユニーク。
posted by Forester at 23:23| インストラクター活動全般