2014年03月26日

春の水源林を彩るミツマタ

やどりき水源林の、平成19年・20年成長の森入口、周遊Bコースの巨木林付近にミツマタの群落があります。3月末から4月上旬にかけて、ミツマタの黄色い花が来訪者を迎えてくれます。

ミツマタは、コウゾと並び和紙の代表的な原材料で、皮を剥いで外皮(黒皮)の下にある柔らかな内皮(白皮)を使います。
コウゾが障子紙や書き物用の紙など、生活用具として使われるのに対し、ミツマタはその光沢や気品から、お札や証券用紙、賞状用紙として使われてきました。

寄(やどりき)の集落に住んでおられた年輩の方が、「自分が小さい頃、ミツマタの皮はぎの手伝いをよくやっていたものだ。」というお話をうかがったことがあります。
今ではミツマタの群落はやどりき水源林の一部にしか残っていませんが、昔はこの地域の多くの場所でミツマタが栽培され、皮を出荷していたのでしょう。

o_5ad30706d438c73e9c1d6f0c669b58ddf9e7b99a.jpg
人工林とミツマタの協演

o_59ac310276d01706646e4c9aa2ed0a3ce1ddcd86.jpg
花のアップ。小さい花がボンボンのように丸く密集していますが、花弁に見えるのは顎で、よく見ると外側が白色で内側が黄色の4枚の萼片からなっているのが分かります。
posted by Forester at 15:03| やどりき植物