2018年03月09日

森林インストラクターブラッシュアップ研修(無花粉スギ、コンテナ苗)

3月4日、今年度最後(第4回目)のブラッシュアップ研修が、県立21世紀の森で開催されました。
講師は神奈川県自然環境保全センター研究連携課の斉藤主任研究員。神奈川県が進めている「無花粉スギの育種」と、今後植栽木の主流となる「コンテナ苗」の扱いについて講義と現地での植栽方法を学びました。

1.無花粉スギの育種について

講義風景
@講義.jpg
A講義02.jpg

無花粉スギの原理
B無花粉スギの原理b.jpg

雄花の採取風景
B無花粉スギ01.jpg

通常のスギの雄花(左)、無花粉スギの雄花(右)
C無花粉スギ02.jpg

チャック付きの袋に入れて雄花を観察。一見して同じように見えるが、割れ目が通常のスギ(左)が黄色に対し、無花粉スギ(右)は白っぽい。
D無花粉スギ03.jpg

雄花をペンチでつぶした状態
通常のスギ(左)では多量の花粉を放出するが、無花粉スギ(右)では花粉は出ず不定形の塊りや液状の物質が出る。
E無花粉スギ04.jpg


2.コンテナ苗植栽実習

コンテナ苗とは
Faコンテナ苗とは.jpg

コンテナから苗を取り出している様子
Fコンテナ苗01.jpg

取り出した苗。根鉢が細長く、根がまっすぐ伸びている。
Gコンテナ苗02.jpg

生分解性不織布コンテナ苗。植樹会等で使いやすい。
Hコンテナ苗03.jpg

植栽器具:コンテナ苗は根鉢が細長いため、クワ(左)の場合刃が細長い。ディプル(右)を使えば差し込むだけで良い。
Iコンテナ苗04.jpg

ディプルを使った穴あけの様子。
Jコンテナ苗05.jpg

足を踏み込むだけで穴が掘れる。
Kコンテナ苗06.jpg

苗を穴に差し込み、踏み込めば作業完了。Lコンテナ苗07.jpg
Mコンテナ苗08.jpg

参加者全員で植え付け。
Nコンテナ苗09.jpg

終わりの会:約40名の参加のもと有意義な研修会でした。
O終わりの会.jpg
posted by Forester at 16:39| インストラクター活動全般