2014年07月15日

7月のやどりき水源林植物調査

7月13日、やどりき植物班が、やどりき水源林から雨山峠まで寄沢沿いの登山道を往復し、植物の調査活動を行いました。
シナノキ、フジウツギ、イワオトギり、ギンリョウソウ、ケイワタバコ、ヤマボウシ等々の花々を観察することができました。

ケイワタバコ.jpg
ケイワタバコ(イワタバコ科)
ケイワタバコが満開で、寄沢右岸の壁面を飾っていました。
イワタバコ同様に日蔭の岩陰に群生しますが、花茎や萼(がく)に毛が密生し、また、イワタバコが8月ごろ花期を迎えるのに対し、ケイワタバコはその1ヵ月ほど前に開花するので区別することができます。

シナノキ.jpg
シナノキ (アオイ科<新分類>)
葉は先のとがったハート型で、縁に鋸歯があります。葉の付け根から散房状の花序を下向きに出し、淡黄色の花を咲かせます。
シナノキで特徴的なのは総苞葉です。写真の白っぽい細長いものが総苞葉です。苞(ほう)とは花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉のことです。
実が熟すと総苞葉と実が一緒に落ち、総苞葉がプロペラの働きをして、母木から遠くに散布されます。

シナノキは古くから日本人に利用され、縄文時代にはこの樹皮の繊維で縄や布を作り、縄文土器の縄目にも利用されていたそうです。
シナノキは漢字で、榀木あるいは科木と書かれますが、長野県の古名である信濃は、古くは「科野」と記したが、シナノキを多く産出したからだともいわれています。

クワガタソウ.jpg
クワガタソウ(オオバコ科<新分類>)
花はすでに終わり、実をつけていました。
萼(がく)は大きく4裂し、2つづつ実を前後からはさむように存在します。これが兜の鍬形(兜の上に二本立っている角のような飾り→折り紙の兜を参照)に似ていることから、鍬形草(くわがたそう)と名付けられました。
ちなみに、昆虫のクワガタムシも語源は同様です。かぶと.jpg
posted by Forester at 23:37| やどりき植物